9月もお菓子や飲料などで値上げが相次ぎます。物価上昇は収まる気配がなく、ピークは10月以降と見られています。

 カルビーは9月1日納品分からポテトチップスやじゃがりこなどの主力商品148品目を、5パーセントから20パーセント程度値上げします。

 また、江崎グリコはカフェオーレなどの商品157品目で、3パーセントから24パーセントの値上げを実施します。

 マルハニチロでは3月にも値上げしたフィッシュソーセージなど76品目を、更に5パーセントから25パーセントほど値上げします。

 いずれも原材料価格の上昇や、原油高騰による包装資材や運送費の上昇を理由としています。

 帝国データバンク仙台支店情報部紺野啓二部長補佐「3月以降の急激な円安に伴う輸入コストの増加というのが、徐々に本格化しておりまして、食料品の値上げラッシュが続く可能性があるとみてます」

 更に10月には、ビール大手4社が一斉にビールの値上げに踏み切るなど、酒類の値上げも予定されています。

 帝国データバンク仙台支店情報部紺野啓二部長補佐「(ピークは)年末にかけてですね。なかなか物価が下落に転じることは難しい、(値上げは)長期化するとみているのでけっこう半年、1年かかる可能性はあるとみています」

 終わらない値上げラッシュの波に、買い物客からは不安の声が聞かれました。

 買い物客「じわじわなんですけどちょっとずつ色々なものが高くなっているなと思います。(値上げされるのが)子どもの好きな商品ばかりなのでつらいですね」

 「これ以上値上げは、けっこう家計的にも厳しいなと思っているんですけれど、買い手も工夫しながら、私たちも消費していかなければいけないなと思っています」

 こうした中スーパーでは、商品のパックの手間を省くことでなんとか値段を抑えようと工夫をしています。

 生鮮館むらぬし村主芳治店長「(お肉などは)なるべく大きいパック、手がかからないように売るようにし、それで人件費を削減してお客さんに安く売れる状態になっています」

 今後は、見切り品や値上げ前のパッケージの仕入れを更に増やすなどして、長期化する値上げに対応していきたいとしています。