宮城県塩釜市は5日に会見を開き、粗大ごみなどから回収した鉄スクラップの管理がずさんで売却により得られる収入を失っていた可能性があるとし陳謝しました。

 佐藤光樹塩釜市長「皆様方には心からおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」

 塩釜市では、粗大ごみなどから回収される鉄スクラップは利府町内にある市の処分場で一時的に保管した後、業者が引き取ることになっています。

 塩釜市によりますとこの引き取りについて、無料もしくは処理費用を支払って業者に引き取られた例が少なくとも2016年度以降続いていました。計635トンに上ります。

 市の職員の指摘で2021年11月に発覚しました。

 これを受け市では、資源として売る可能性を必ず探るよう切り替えたところ211トンが1000万円余りの価格で売れたということです。

 一般的に鉄スクラップの価値は、分別の程度や市況に左右されます。

 市では今後、市況の調査や業者への聞き取りなどで失った利益を確定させ対応を検討するということです。