多くの人たちが参加して壁画を描くことで、地域に笑顔をもたらそうというプロジェクトが宮城県石巻市で行われています。
この取り組みは、石巻市の企業が震災から11年が経った地元の人たちに、元気になってもらおうと企画しました。
壁画が描かれているのは、石巻市内の高さ7.7メートル、幅16.6メートルの倉庫の壁です。
プロジェクトの中心になっているのは、画家のミヤザキケンスケさんです。ミヤザキさんは、ウクライナや東ティモールなど世界の紛争地で住民とともに壁画を描く活動を行っています。
今回の壁画も、事前に石巻で開かれたワークショップで住民が描いた絵を元に、空を飛ぶクジラが、地上に色とりどりの花を咲かせる、という構図で制作されています。
ミヤザキケンスケさん「石巻がすごく明るい未来になるようにという思いを込めて書いています」
3日から始まった壁画の制作には、連日地域の人たちが訪れ、花などを丁寧に描いています。
参加した住民「がれきで大変だった石巻に、花がいっぱい緑がいっぱいっていう上に、石巻の象徴のクジラがどんとあるのは、すごく素敵な構図だと思います」
この壁画の制作は11日まで行われ、誰でも参加できます。
その後、仕上げが行われ17日にお披露目されることになっています。