日本列島を縦断した台風14号は温帯低気圧に変わりましたが、宮城県では引き続き高波に注意が必要です。
仙台管区気象台によりますと、大型の台風14号は午前8時ごろに宮城県を通過して海上に抜けた後、午前9時ごろに温帯低気圧に変わりました。
午前3時までの県内の最大瞬間風速は、石巻で22.2メートル、女川で22.0メートル、鹿島台で20.7メートルなどとなっています。
海上では、21日にかけて波の高い状態が続く見込みで、引き続き注意が必要です。
JR東日本によりますと、気仙沼線の前谷地-柳津間では始発から運転を見合わせていましたが、午後1時に再開しました。その他の在来線に影響はありませんでした。
空の便は、札幌、大阪、名古屋などを結ぶ仙台空港発着の計12便が欠航しています。 台風14号の接近を受け、松島町では19日午後3時に高齢者等避難を発表し、5カ所に避難所を開設しました。最大で12世帯16人が避難したということです。
避難した「一人だと心細いのよね。家でじっと待っているっていうのも、着の身着のままでね。いつ逃げたらいいかって。今回はそうならないように、前もって(来た)」
松島町は、7月の豪雨の際に想定外の雨が降り早い段階で避難を呼びかけることが出来なったため、今回は明るいうちに安全に避難してもらいたいと早めに避難所を開設したということです。
今回、町の担当者は想定外の事態に備えるうえでも明るいうちに安全に避難してもらいたいと、早めに避難所を開設したと話していました。
また、登校の時間帯に影響が出ることを懸念し、仙台市や大崎市など26の自治体で小中学校を臨時休校にするなど対応に追われました。
坪谷歩香記者「こちらの小学校では、登校時間を2時間ほど遅らせ午前10時15分までの登校としています。先ほどから雨と風が強くなり、車で子どもを送る保護者の姿が見られました」
保護者「やっぱり雨が降ってきたし、心配だったので送ってきました。帰りも迎えに来なくちゃいけないかなとは思ってますね」
塩釜市の杉の入小学校では、午前10時15分までに登校し、担任が児童にけがや被害が無かったかを確認しました。
児童全員の安否確認が取れて、授業を行ったということです。