宮城県柴田町出身の靴職人、三澤則行さんが製作したアート作品です。三澤さんは、靴とアートそれぞれの分野で高い評価を受けていて、世界を舞台に活躍しています。20日、仙台市内の専門学校でファッション業界を目指す学生に靴の魅力を伝えました。
柴田町出身の靴職人で、東京を拠点に活動する三澤則行さんです。
20日、仙台市青葉区にある服飾デザインの専門学校で特別講義を開き、約50人の学生が耳を傾けました。
三澤則行さん「1900年代前半、イラストにあるようにスカートの丈が短くなった、これが靴としては大きな事。この100年の間に本当にいろいろな靴が登場、し劇的に靴の業界が形が変わった」
三澤さんは、約100年前にシューズデザイナーという職業が生まれたことなど歴史に触れたうえで、ブーツやスニーカー、ハイヒールなど様々な種類の靴を紹介し魅力を説明しました。
三澤さんは靴職人として東京とオーストリアで10年間修業した後、帰国して自身の工房を立ち上げ、今ではハリウッドの映画界や宮内庁などに納品するなど高く評価されています。
更に靴をアートに昇華させアーティストとしても高く評価されていて、世界中で個展を開いています。
三澤則行さん「靴は履くためのものでしょ、みたいな感覚を皆さんもちろん持っていると思いますけれども、私の活動を通じて靴は履くためのもの、道具ではなくて違う価値観もあるんですよってことを伝えたい」
参加した学生は、三澤さんの製作した靴を実際に手に取り、そのデザインや形を細かい所まで確認していました。
学生「ただ履くものとして使っていた印象がやっぱり大きかったので、それをアートとして捉えるところがすごく面白い見方だなと思って」
三澤則行さん「逆に今の若者たちは僕に作れないものを必ず作れると思うんですよね。
なので、そういう気持ちで取り組んでもらえれば絶対に新しい靴はできると思います」