宮城県の大崎市と栗原市にまたがる東北大学の六角牧場で計画されている風力発電について、栗原市は市民らの意見を聞く公聴会を開きました。出席者からは反対が相次ぎ、佐藤智市長は年明けにも反対を表明する見込みです。
東北大学の六角牧場では、札幌市のCSSなどが出資する運営会社が、土地を借りて17基の風車を建てる計画です。
25日に開かれた公聴会では、出席者から市に事業への参加を促す意見が出た一方、渡り鳥や水道などへの悪影響を懸念する声が相次ぎました。
公聴会を踏まえ、佐藤市長は年明けにまとめる市長意見について計画への反対を示唆しました。
佐藤智栗原市長「(出席者の)雰囲気的には反対のような雰囲気ですので、(福島第一原発事故の後)全く除染もしないままに開発するとなれば何らかの影響が出てくるのかなと」
事業者側は、土壌を沈殿させる池を整備して流出を防ぐなどとして、理解を求めています。
土地を所有する東北大学は「状況を注視している」としています。
なお、計画には大崎市が既に反対を表明し、宮城県に同調を求めています。