仙台市議会の政務調査費に違法な支出があったとして、12月に仙台高裁が議員に4600万円余りを返還させるよう市に命じた判決についてです。仙台市は最高裁へ上告しないことを決めました。
郡市長「4日が上訴期限でございまして、上訴しないことと致しました」
この裁判は、仙台市議10人が2012年度の政務調査費を違法に支出したとして、市民団体が計5600万円余りを議員に返還させるよう仙台市に求めています。
仙台高裁は12月21日の判決で、一審判決をおおむね支持し、計4600万円余りの返還を命じました。
郡市長「各会派の皆様方がご検討され、補助参加されている会派個人としても最高裁への上訴は見送るということで、私どもの所に入ってまいりました。議会の皆様方の総意がそういうことであれば、上訴すべきでないと考えたところです」
仙台市の郡市長は上告しない理由についてこのように述べたうえで、政務調査費の収支報告書を公開するなどして透明性を確保することが重要だと話しました。