2022年4月に成人年齢が20歳から18歳に引き下げられ、18歳から親の同意がなくてもクレジットカードやアパート、ローンの契約が可能になりました。これに伴い、仙台市消費生活センターに寄せられた18歳と19歳が関わる相談件数が、前の年と比べ約2倍に増えていて市では注意を呼び掛けています。

 仙台市消費生活センター加藤祐子所長「自分で契約できるようになってカードローンも組めるようになってお店の方も勧誘の仕方、ローン組めますよと高額な契約を締結させるというか導くこともあると思う」

 仙台市消費生活センターによりますと、2022年4月1日から12月末までに寄せられた18歳と19歳に関わる相談は78件と、前の年の同じ時期と比べ約2倍に増えました。

 最も多いのは、エステに関連した相談です。エステ店が倒産し、納めていたお金が戻って来ないという相談や「初回無料」など簡単な説明だけされ、その後収入に見合わない高額な契約になったなどという相談が20件ほど寄せられているということです。

 仙台市消費生活センター加藤祐子所長「無料カウンセリングを受けませんかとか、お試しで25円とか、1回だけでは終わらないなど長期の1年間で何十万円という契約を締結するところに導かれてしまう」

 また、18歳から親の同意なくアパートなどの賃貸契約ができることから「部屋に必要のないエアコンを設置された」という相談や「高額なインターネット回線を契約してしまった」など、入居後のトラブルの相談が10件ほど寄せられています。

 仙台市消費生活センター加藤祐子所長「その場で契約せずに家に帰って家族と相談して、そこから契約をしても良いと考えた時に契約する。『無料』とか『お得だよ』とかに惑わされないでほしい」