宮城県栗原市の元職員の男が、測量業者の選定で便宜を図り見返りを受け取っていたなどとして収賄の疑いで逮捕されました。
収 賄の疑いで逮捕されたのは、栗原市栗駒に住む元栗原市職員、菅原一彦容疑者(62)です。
また、栗原市の測量業者で東日技術の社長、石森茂容疑者(66)が贈賄の疑いで逮捕されました。
警察によりますと2020年9月下旬ごろ、当時栗原市の職員だった菅原容疑者は、公共工事の測量業者の選定で石森容疑者が経営する会社に作業を発注するよう便宜を図ったということです。
菅原容疑者は、石森容疑者の会社に便宜を図った見返りとして市が発注した測量作業を自らが下請けとして引き受けたということです。
更に、石森容疑者から測量作業の報酬としてダウンジャケットなど約50万円相当の物品を受け取った疑いが持たれています。
菅原容疑者は事件当時、金成総合支所の市民サービス課の課長補佐として契約発注を担当していて、2022年3月この事案が発覚し懲戒免職となりました。
警察は2人の認否を明らかにしていません。
栗原市の佐藤智市長は、午後6時から会見を開き「市民の信頼を損なう行為で許されない」と陳謝し「綱紀粛正に努める」と述べました。