仙台国際ホテルが、新型コロナの影響で休止していた宴会場の営業を4月に再開します。宴会場の再開は1年ぶりです。

 仙台国際ホテルは、新型コロナの影響で企業のパーティーや披露宴の需要が激減し、宴会場の営業を2022年3月で休止しています。

 最大1000人規模の大宴会場も、2019年9月以降は、利用が無い状況に。事業を宿泊と料理店の運営に絞ったことで、2020年3月期に約22億円だった売上高は、約半分に落ち込みました。

 仙台国際ホテル野口育男総支配人「コロナがかなりまん延しまして、宴会の需要がほとんどなくなったということでですね。従業員を抱えながらなかなか収入が全く上がらないという中でですね、非常に苦しかったと」

 ようやく新型コロナの感染拡大が落ち着き、宴会場の需要の高まりなどを受け仙台国際ホテルは大宴会場を含む15室、全ての営業を4月から再開します。

 再開に合わせた目玉の料理の一つとして、国内のホテルでは珍しい自家製のキャビアを提供します。

 17日、チョウザメを解体する様子を公開し、キャビアをはじめとする料理の試食会を開いて、宴会場の再開をアピールしました。

 仙台国際ホテル野口育男総支配人「また帰って来てくれるお客様、これにはそれ以上の、今まで以上の心意気でお迎えしなくちゃいけないかな、おもてなしをしなくちゃいけないかなというふうに思っております」

 仙台市中心部では、宴会場を持つ施設の閉館が相次ぎ宴会場の数が足りないということです。国際会議や学会を誘致する上で宴会場は欠かせないため、野田総支配人は再開によって仙台をアピールする一翼を担いたいと話していました。