北朝鮮による弾道ミサイルの発射が相次いでいます。宮城県は、着弾した際に爆風などから身を守るための地下避難施設を新たに20カ所追加しました。
日本では、外国からミサイルなどの攻撃があった際、政府から警報、Jアラートが出されます。
その際に避難するのが緊急一時避難施設で、宮城県では学校や公民館など約900施設が指定されています。
緊急一時避難施設について、県は特に爆風などから身を守るうえで有効とされる地下施設を新たに20カ所指定しました。
鈴木奏斗アナウンサー「今回新たに指定された避難施設の一つです。富谷市にありまして、国道の地下を通るいわゆる地下通路です」
新たに指定されたのは、気仙沼市、名取市、岩沼市、栗原市、大崎市、富谷市、大河原町、美里町、大衡村の9つの市町村にある施設で、いずれも国道の下を通る地下横断通路です。
緊急一時避難施設のうち、地下施設は仙台市が指定していた地下鉄の駅構内や地下の自由通路と、県が指定していた大河原町の中央公民館にある地下の会議室など計27カ所だけでした。
今回の指定で47カ所にまで増えましたが、まだまだ少ないことに変わりはなく地下施設に避難できるのは一部の人に限られます。
Jアラートが出た際近くに地下施設が無かった場合は、どのように行動すればよいのでしょうか。
県復興・危機管理総務課石井一将さん「発射されてから10分もしないうちに到達する可能性もありますので、爆風とか衝撃波とか飛散物も落ちてくることになるので、最初の飛散物や爆風から身を隠すことが大事だと思います」
県の担当者は、時間が無いため屋外にいる場合は地下施設にこだわらず、最も近い頑丈な建物に逃げ込んでほしいと呼び掛けています。
県復興・危機管理総務課石井一将さん「(頑丈な建物が)もし近くになければ、遮蔽物を探して身を隠すとか、側溝とかちょっとしたくぼみに身を隠す緊急的な避難も必要になると思う。しっかりと柱とか壁に囲まれたトイレとか建物の中でも頑丈な所になりますので、そういったところに避難するのは一つの方法かなと思います」