宮城県のJR赤字ローカル線の活性化策を探ろうという県の会議が初めて開かれ、今後は路線ごとにワーキングチームを設けて検討していくことを決めました。

 この会議は、2022年7月にJR東日本が宮城県では陸羽東線や石巻線など4路線が大幅な赤字であると公表したことを受けて開かれました。

 県ローカル線活性化検討会議会長千葉章県企画部長「(4路線については)県といたしましても、非常に厳しい状況であると認識をしております。ローカル線の活性化に向け、沿線地域において必要な取り組みとは何かを議論し、県全体としての方向性をまとめてまいりたいと考えております」

 会議には、県や沿線の市や町、観光関係団体、JR東日本などの担当者が出席し、利用者の増加など活性化策をどのようにとりまとめていくか意見を交わしました。

 会議は非公開でしたが、県の担当者によると陸羽東線、石巻線、気仙沼線について路線ごとに活性化策を話し合うワーキングチームを設けることを決めたということです。

 今後はチームごとに話し合いを重ね、夏をめどに方向性をまとめます。

 一方、岩手県との県境をまたいで走る大船渡線については、岩手県が立ち上げる会議に宮城県や気仙沼市が参加する予定です。