都市部の小中学生が1年間、親元を離れ共同生活を送る漁村留学です。2022年4月に宮城県石巻市雄勝町で始まった漁村留学の1期生が、解散式を迎えました。

 漁村留学は、石巻市雄勝町で自然体験プログラムを提供している公益社団法人、モリウミアスが2022年4月に始めました。

 1期生となる留学生は、東京と神奈川、そして大阪からやって来た中学1年生2人と2年生1人の3人です。

 3人は1年間、掃除や料理、風呂たきなどを自分たちで行う共同生活を送りながら、地元の学校に通い地域の人たちと交流を深めました。

 大阪府出身参河遼さん(中1)「家事とかを自分たちでやることを通して、生きる力とかそういうのが身に付いたと思います」

 神奈川県出身川村貴羽さん(中1)「やっぱり自立というか、料理とかは前より断然できるようになったと思います」

 東京都出身安達遥さん(中2)「人がすごい優しくて、自然に囲まれてその自然と生きていく町だなと思いました」

 1年間の留学プログラムは3月で終了です。25日にスタッフや保護者、地域の人たちなど約30人が参加して解散式が行われました。

 保護者代表参河遼さんの父親「皆さんのたくさんの愛情のおかげで、3人は大きくたくましく成長することができたと思っています。こちらに送り出してお世話になれたこと、本当に良かったと思います」

 解散式では、参加者から心のこもったスピーチやオリジナルの送別の歌が送られ、全員で留学生活の終わりを惜しみました。

 参河遼さん「ここで皆さんに支えられて体験できたことや、思い出を思い出しながら頑張りたいと思います」

 川村貴羽さん「また将来3人で来て、お茶っことかご飯とか食べられたらいいなと思っています」

 安達遥さん「自分たちは支えられてこの1年間過ごしてきたんだなって改めて実感しました。また会いましょう」