宮城県栗原市にあるJA新みやぎの子会社で、男性社員が不正経理を繰り返し2億円以上を外部に流出させていた問題についてです。男性社員はこの資金を着服し遊興費として「月に100万円以上使った」と話していることが新たに分かりました。

 この問題はJA新みやぎの子会社、新みやぎサービスで中古車販売を担当していた50代の管理職の男性が、請求書などを偽造して中古車の取り引きがあったように装い、部下の女性に指示して中古車の販売業者などの口座に不正に送金させていました。

 この問題を調査していた第三者委員会が29日に会見を開き、男性社員は2009年9月から2022年6月にかけて金庫内の現金を着服したり業者の口座に送金された現金を引き出したりして、約2億7800万円を得ていたと明らかにしました。

 男性社員はこの金を借金の返済に充てていたほか、遊興費として「月に100万円以上使っていた」などと話しているということです。

 JA新みやぎは第三者委員会の報告を元に、築館警察署に告訴を前提とした相談をするとしています。