仙台市太白区の学校法人尚絅学院の運営資金3億5000万円を横領したとして、業務上横領の罪に問われている元常務理事の初公判が開かれ、被告は起訴内容を認めました。
起訴状によりますと尚絅学院の元常務理事、瀬戸正道被告(68)は、2022年6月から7月にかけて大学などを運営する法人から資金運用のために預かっていた小切手を自分名義の口座に入金し、計3億5000万円を横領したとして業務上横領の罪に問われています。
仙台地裁で開かれた29日の初公判で、瀬戸被告は「間違いない」と起訴内容を認めました。
冒頭陳述で検察側は「債券を購入すると説明して法人から預かった資金を、実際には借金の返済やSNSで知り合った女性から紹介を受けた実在しない投資ファンドに入金していた」などと指摘しました。
次回は5月8日に開かれ、被告人質問や論告求刑が行われます。