特殊詐欺グループが凶悪化、組織化していることを受け、宮城県警が対策強化に乗り出しました。
県警が2023年度から新たに発足させたのは、特殊詐欺対策のプロジェクトチームです。
組織犯罪対策課のほか、サイバー犯罪対策課や生活安全課など様々な部門から約50人の捜査員を選抜し、特殊詐欺グループの摘発や予防活動の態勢を強化します。
特殊詐欺犯罪の捜査は、これまで組織犯罪対策課の専門チームが担当していましたが、近年、闇バイトで仲間を集めたり、強盗や殺人にまで手口を凶悪化させる事案が全国的に発生していて、新たな脅威となっています。
県警組織犯罪対策課星忠志管理官「いわゆる闇サイトだったり、少年に対する指導とかあらゆる機会を通じた指導を講じると。プロジェクトチーム全員で、部門の垣根を越えて取り組んでいきたい」
2022年1年間に、宮城県で起きた特殊詐欺の被害件数は323件で、被害額は過去5年で最多の5億526万円に上っています。