奈良時代と平安時代に東北の政治と文化の中心として栄えた宮城県の多賀城で、創建1300年を記念して復元された南門が一般公開されました。

 724年に創建された多賀城には、当時の役所の陸奥国府が置かれ、東北の中心として栄えました。

 南門は正面にあった門で、木材の加工や塗装など古代の技法を使って忠実に再現されました。

 復元と周辺の整備が終わり、25日に関係者が集まって記念式典が行われました。

 式典の後参加者は早速、扉の開いた南門を歩きました。

 南門の先の高台には、多賀城の中心だった政庁がありました。

 25日は古代の多賀城を映像やCGで疑似体験でき、復元の過程を紹介するガイダンス施設もオープンしました。

 深谷晃祐多賀城市長「東日本大震災の復興のシンボルとして、復元整備事業が2019年に始まりました。25日がスタートという気持ちで、更にこの地に足を運んでいただけるような取り組みをしていきたい」

 多賀城については、宮城県が政庁跡も復元する方針を決めています。