刺身や寿司など海外での日本食ブームで需要が急増するワサビの生産拡大を目指し、宮城県の大崎地域で農家を対象にした現地検討会が開かれました。
温暖化の影響でワサビの主力産地だった西日本での生産量が減少する中、県は夏に涼しい大崎地域での生産拡大を目指し、大崎市や加美町などに2022年にほ場を作り普及に取り組んできました。
栽培に関心のある農家らが加美町上多田川地区のほ場を見学しました。
実証栽培しているワサビは、湧き水など清流を利用した沢ワサビではなく、日陰の畑で育つ畑ワサビです。
茎の部分が本ワサビとして使われ、辛いため害獣にも荒らされません。
参加した農家「田んぼとか他の野菜を作ってる方も多いと思うので、そういったものと重複しないで手数が余りかからないで、高収入であれば最高だなと思います」
県北部地方振興事務所農業振興部伊藤吉晴技術次長「できれば大きな産地を目指して、将来は宮城県が畑ワサビの日本一の産地だと言われるところを、高みを目指して進めていきたい」
県は今後、特産化を目指し内陸部を中心に栽培を広げたい考えです。