お盆期間の帰省や行楽で車を使う機会が多くなっていますが、JAF=日本自動車連盟では高速道路を走行する際の空気圧不足によるバーストなどタイヤのトラブルに注意を呼び掛けています。

 こちらはJAFが行ったタイヤの空気圧の違いによるバーストまでの流れを検証した動画です。

 画面左側は規定値通りの適正な空気圧のタイヤ。右側は空気圧が半分の状態のタイヤで、それぞれ高速道路を走行する状態を再現しています。

 走り続けていると、右側の空気圧が半分のタイヤの温度が上昇し続け、バーストしてしまいました。

 JAF宮城支部広報担当佐藤陽さん「タイヤがつぶれている状況で高速で回されるので、摩擦によってタイヤ自体が波を打ってくる状態になる。そこからどんどんダメージが蓄積されてしまって、いずれ内側から破裂するような感じでパンクする」

 JAF宮城支部によりますと2022年のお盆期間中に出動したロードサービスでは、高速道路での故障56件のうちおよそ4割に当たる21件が、バーストやパンクなどタイヤに関するトラブルだったということです。

 佐藤陽さん「空気を入れるエアバルブ、ホイールとタイヤの接地部分から少しずつ徐々に漏れたりしますので、そういった部分で空気圧不足、パンクのトラブルにつながっていく」

 JAFは休日だけ車を使う人、いわゆるサンデードライバーに対し、乗車前には車両の点検を行うよう注意を呼び掛けています。

 特に長時間の高速走行を伴う高速道路を利用する前には、タイヤの状態の確認が欠かせません。

 佐藤陽さん「タイヤの空気圧、溝の状態、ひび割れの3つを特に注意して、運転する前に確認してほしい」

 通常、運転席のドアの内側にはタイヤの空気圧の規定値が記されているので、数値通りになっているかガソリンスタンドやカー用品店などで、専用の機材を使い確認してほしいということです。【