仙台市泉区のショッピングセンター、アリオ仙台泉が2024年1月末での閉店を発表して1カ月が経ちましたが、跡地の利用は決まっておらず泉中央地区のにぎわいづくりへの影響が懸念されています。
アリオ仙台泉は、1992年4月に仙台市地下鉄南北線の泉中央駅開業に合わせ、イトーヨーカドー仙台泉店としてオープンしましたが、業績不振を理由に2024年1月末での閉店が決まっています。
地域住民の生活を支えてきたアリオ仙台泉は、衣料品売り場や飲食店など多数のテナントが入る大型商業施設で、その閉店に泉区役所の建て替えに合わせ周辺一帯のにぎわいづくりを目指している仙台市は、影響を懸念しています。
仙台市泉区泉中央地区活性化推進室熊谷和典室長「泉中央エリアは地下鉄やバスターミナルがあるので、通勤通学の利用が多い交通結節点となっておりますけど、エリアへの滞留が少ないということで、単なる通過点になってしまっている面があることが課題としてあるかと思っています。エリアへの集客とか交流とかの面で影響はあると思っています」
仙台市は、築40年以上が経過した泉区役所を建て替え、2026年度までに供用を始める方針です。
区役所から七北田公園の南北の軸を中心に、回遊性を高めるための一体的な街づくりを目指しています。
仙台市泉区泉中央地区活性化推進室熊谷和典室長「泉区役所の建て替えに合わせ、新しい区民広場を整備する計画もあります。閉店後の建物の在り方につきましては、建物を所有する事業者さんで検討はされておりますけど、我々としても情報交換しながら連携して取り組んでいきたいと考えています」
アリオ仙台泉の建物を所有する住友商事は、khbの取材に、「現在の建物を活用することも含めて検討ている。今後、地権者も交え進めていきたい」とコメントしています。