2019年、仙台市青葉区の自宅に放火し家族5人を死傷させたなどとして、一審で無期懲役の判決を受けた男の控訴審が始まり、弁護側は改めて無罪を主張しました。

 住所不定無職の佐々木伸被告(27)は2019年12月、家族を殺害する目的で青葉区吉成の自宅に放火し、当時76歳の父親と29歳の兄を焼死させたほか、兄の妻など3人にけがをさせたとして殺人や放火などの罪に問われています。

 一審で佐々木被告側は無罪を主張していましたが、仙台地裁は「周辺の防犯カメラの映像から佐々木被告以外が放火した可能性はない」などとして、無期懲役の判決を言い渡していました。

 仙台高裁で開かれた裁判で、弁護側は事実の誤認があるなどとして一審に続いて無罪を主張しました。検察側は控訴の棄却を求めました。

 裁判は12日で結審し、判決は11月21日に言い渡されます。