5月、宮城県栗原市の東北自動車道下り線で停車していた大型バスに大型トラックが追突し4人が死傷した事故で、仙台地検は27日付でトラックの運転手を過失運転致死の罪で在宅起訴しました。

 過失運転致死の罪で在宅起訴されたのは福島県いわき市の会社員、久保光被告(30)です。

 起訴状によりますと久保被告は5月、栗原市の東北道下り線で故障のため停車していた大型バスに前方の安全確認を怠ったため追突し、バスの後ろ側にいたバスの運転手や乗客の計3人を死亡させた罪に問われています。

 現場にブレーキ痕はなく、大型トラックは時速約88キロから95キロでバスに追突したとみられ、久保被告は「隣の車線を走行する車に気を取られた」と話しているということです。

 一方、バスの運転手(当時56)は、停車時に法律で義務づけられた発煙筒や三角表示板を設置しなかった道路交通法違反の疑いで、書類送検されていましたが、被疑者死亡のため27日付で不起訴としました。