2023年12月、宮城県七ヶ浜町の海でおぼれている女性を救助したとして潜水士の男性ら3人に感謝状が贈られました。
七ヶ浜消防署から感謝状を贈られたのは、石巻市の建設会社に勤める宮前洋一さん(44)と石田祐二さん(56)ら3人です。
消防によりますと2023年12月、菖蒲田海水浴場で友人と遊んでいた60代女性が波に足をすくわれて、50メートルほど沖に流されました。
当時、3人は約200メートル沖合で海底をならす作業をしていて、船の上にいた石田さんたちがおぼれている女性を発見しました。
石田祐二さん「膝くらいまで(水に)入られたのでおかしいなと思っていたんですけど、それから流されたみたいになってこれは大変だと」
石田さんたちは、海に潜っていた宮前さんに無線で連絡します。
潜水士宮前洋一さん「迷いは全然無かったです。行ける人は僕しかいなかったのでその時は」
泳いで救助に向かった宮前さん。当時の気象状況は、晴れていたものの海に向かって強い風が吹いていました。潜水服を着ていても海水が冷たかったということです。
潜水士宮前洋一さん「場所が波でなかなか見つからなかったので、船上員に方向を誘導してもらって何とかたどり着くことができたんですけど、抱きかかえたまま背泳ぎする形で後ろ向きに泳いでいきました」
救助された女性は病院に運ばれ、中等度の低体温症と診断されました。
七ヶ浜消防署鈴木克明署長「救助にも命の危険があったわけで、それにもめげずに救助に向かったのはやはり勇敢な行動」