災害が起きた時に観光客を円滑に避難させるため、宮城県女川町のホテルが地域住民や神社と協定を結びました。

 女川町役場で協定を結んだのは、女川町中心部にあるホテル・エルファロと隣接する女川南区の住民、そして地区にある白山神社です。

 協定では、地震や津波などの自然災害が発生した時、ホテルの宿泊客の一時的な避難所として神社が拝殿や社務所を提供するほか、住民が炊き出しをすることなどを定めています。

 ホテルには多い時で1晩に100人ほどが滞在していて、観光客への対応を事前に決めておくことで円滑な避難につなげる狙いです。

 ホテル・エルファロ田中雄一朗社長「より安心安全にお泊まりいただいて女川町を楽しんでいただく一歩になると思います」

 白山神社氏子総代会木村公也会長「我々が十数年前に経験した時、やはり寒かったんですね。屋根のある場所、周りが囲まれている場所で暖が取れることが明日への希望の1つになったので、神社がそういう場を提供できればと思います」