七十七銀行の2023年度の決算は、純利益が3年連続で過去最高を更新しました。一方、頭取は会見で今の為替水準に触れ「行き過ぎた円安は地域にマイナスだ」と懸念を示しました。
七十七銀行は10日に仙台市青葉区の本店で記者会見を開き、2023年度の決算を発表し、売上高に当たる経常収益が2022年度より23.3%増えて1505億円となり、純利益は18.9%増えて298億円と3年続けて過去最高を更新しました。
企業の設備投資向けの貸出などが増えたほか、金利が上昇していることもプラスに働きました。
一方、円安について小林英文頭取はエネルギー価格などの上昇につながる恐れがあるなどとして懸念を示しました。
七十七銀行小林英文頭取「大きい輸出企業よりも輸入する中小企業の方が多いので、行き過ぎた円安は地域経済にマイナスに働きますので好ましくない」
2024年度は初任給を引き上げ、転勤のある大卒で2万円高い24万円にすると発表しました。初任給の引き上げは2年連続です。