世界トップレベルの研究水準を目指す国際卓越研究大学の候補になっていた東北大学について、文部科学省の有識者会議は「認定の水準を満たし得る」と判断しました。年度内に第1号の国際卓越研究大学として認定される見通しです。

 盛山正仁文部科学大臣「国際卓越研究大学の認定及び体制強化計画の認可の水準を満たし得るものとの結論に至ったとの報告を受けました」

 国際卓越研究大学は研究力向上を目指して設けられた仕組みで、認定されると政府がつくる10兆円規模のファンドから年数百億円の支援を最長25年にわたって受けられます。

 東北大学は2023年9月、その第1号候補に選ばれた一方で、人文・社会学系も含めた研究力向上の道筋や産学協同の収益拡大策、国際化などの面で更に計画を磨き上げるよう求められていました。

 東北大学が見直した計画に対し有識者会議がお墨付きを与えたことで、東北大学は10月以降の年度内に、正式に国際卓越研究大学として文部科学大臣に認定される見通しです。

 東北大学の冨永悌二学長は「日本にとってラストチャンスとも言える今回の大学改革を先導する」と決意を語ります。

 東北大学冨永悌二学長「我々も案を練り込み、深掘りし明確化し具体化し、この改訂案を作ってきた。これを本当に実行してこそ、日本を先導してこそアドバイザリーの先生方の期待に応えるものだと考えておりますので、今後一層全学を挙げて頑張っていきたい」