2度の地震で大きな被害を受けた仙台城跡の石垣で、修復に向け17日から積み上げ作業が始まりました。

 横山成美記者「地震の影響で石垣がずれるなどの変形が生じた、仙台城跡中門南で石垣の積み上げ作業が始まりました」

 仙台城跡の石垣は、2021年と2022年にそれぞれ宮城県で最大震度6強を観測した地震で大きな被害を受け、中門では石垣が15センチほど飛び出すなどの変形が見られました。

 石垣の修復のため2023年3月から行われてきた解体工事が終わり、17日から石垣を積み上げる作業が始まりました。

 クレーンで運ばれた石垣は大きい物で重さ約2トンで、職人がバールを使って角度を調整などしながら慎重に積んでいきました。

 仙台市文化財課長谷川蔵人課長「仙台城跡は、仙台市のシンボル。一刻も早くこの場所を元通りの姿に戻していきたい」

 市によりますと、積み上げる石材の数は中門、本丸北西、酉門で合計5700個で、2025年3月までに修復を完了させる予定です。