宮城県が進める仙台医療圏の病院再編構想のうち県立精神医療センターを富谷市へ移す構想について、精神疾患の当事者らでつくる団体が県に対し反対のアピール文を提出しました。

 アピール文を提出したのは精神疾患の当事者や支援者でつくる、みやぎユーザーズアクション実行委員会です。

 県は病院再編で名取市の県立精神医療センターと仙台市青葉区の東北労災病院を合築して富谷市に移転させて名取市には分院を残す考えですが、2023年度中の再編に関する基本合意は見送りとなりました。

 団体は、基本合意の見送りを受けて文書をまとめ「病院の移転は日常の破壊を意味する。即刻撤回すべき」などと改めて訴えました。

 みやぎユーザーズアクション実行委員会山本潔共同代表「ただ箱物を移すということではない。当事者にとってはかけがえのない生活の場を奪うことになる。それに反対している」