日立製作所の鉄道ビジネス部門のトップが会見を開き、買収した信号システム事業などで収益拡大を図る考えを示しました。

日立製作所 ジュゼッペ・マリノCEO 「(企業買収によって)私たちは1億ユーロ程度(約170億円)の利益のシナジー効果を見込んでいます」

 日立のグループ会社は先月、フランスの電機大手・タレスの信号事業部門を約2800億円で買収しました。

 マリノCEOは買収の相乗効果によって従業員が増えて開発力が伸びたとしていて、「今後成長するための基盤がすべてそろった」と語りました。

 買収によって2024年度の日立の鉄道ビジネスは売上高が1兆円以上になる見通しで、そのうち5割以上が持続的な収益が得られる制御システムなどになるということです。

 今後は新幹線などの鉄道車両の製造のほか、デジタル技術を生かした信号や運行管理システムなどのビジネスを推進していくとしています。