イランで今週、実施される大統領選挙の決選投票では、欧米と対立して中国と関係を深めてきた外交方針の転換点となるのかが注目されています。

 イランで販売されているこのプラグインハイブリッド車は、すべての部品が中国製です。

 イランでは欧米による経済制裁が長引くなか、幅広い分野で中国からの投資や製品の輸入が拡大しています。

 大気汚染などの社会問題を解消する目的でも中国との関係強化に乗り出しています。

 首都テヘラン市では今後、電気自動車や公共用の電動バスが中国から輸入される計画となっています。

 欧米と対立しながら中国と近付く保守強硬派による政治が続いてきたなか、先月28日の大統領選で躍進したのは欧米との関係改善を重視する改革派でした。

 テヘラン市で外交を担当する幹部も悪化する経済の回復には特定の国ではなく広く外交関係を築いていくことが重要だと強調しています。

テヘラン市役所 キャビリ外交担当幹部 「イランと交流を希望する、あらゆる国と友好関係を築いていく準備がある」

 今後のイランの外交方針が大きく変わる可能性もある決選投票は今月5日に実施されます。