パリオリンピック卓球競技に出場する仙台市出身の張本智和選手と妹の美和選手が、チュニジアで行われた国際大会でそろって優勝しオリンピックを前に弾みを付けました。日本卓球界初のきょうだいでのオリンピック出場に、地元の卓球場でも期待の声が聞かれました。

 張本智和選手「いつも自分の心の中には宮城、仙台、東北があるので。妹も僕もメダルを目指している中で、僕が取らなければきょうだいでのメダルはないと思っているので、しっかり妹に負けないようにメダルを取って2人で笑って大会を終えられるように頑張りたいです」

 仙台市出身の張本智和選手は妹の美和選手とともに、日本代表として2月の世界卓球選手権団体戦に出場しました。

 日本は男女ともベスト8以上の成績を収めたことで、パリオリンピックの団体戦とシングルス2枠の出場権を獲得しました。

 日本のエース智和選手は男子シングルスと男子団体と混合ダブルスに出場し、美和(選手は女子団体に出場します。

 張本きょうだいの両親が2017年から経営する卓球場です。2人はここで技術を磨いてきました。

 指導しているのは、2人の父親の友人でもある津田常徳コーチです。

 津田常徳コーチ「全国どこでも負けず嫌いな子はいると思うんですけど、2人の伸び率は本当に立ち向かえる選手はいないんじゃないかというくらい。特に今の美和は手がつけられないくらい」

 卓球場では小中学生16人が練習に励んでいて、張本きょうだいの出場は大きな刺激になっています。

 岡部紗和さん「美和ちゃんと智和君が一緒に出られてとてもうれしいです。2人とも表彰台に立ってほしいです」

 津田豊貴さん「2人で出られてちょっとすごすぎるなって。智和君とか美和ちゃんとかのところまで勝てるようになりたい」

 2人を幼少期から見守ってきた津田コーチは、自分たちらしく試合に臨んでほしいとエールを送ります。

 津田常徳コーチ「2人のメダルというのが宮城県だけではなく日本の卓球界にとっても大きな形にもなると思うので、2人で声を出して最後の最後まで頑張ってほしい」