介護施設で労働災害が増えていることを受け、宮城労働局がスタッフの負担軽減に率先して取り組んでいる施設を視察しました。

 仙台市青葉区にあるせんだんの杜の介護施設を訪れたのは、宮城労働局の小宅栄作局長らです。視察は、労働災害の防止を呼び掛ける全国安全週間に合わせ実施しました。

 例年は建設現場などを対象にしていますが、近年社会福祉施設でスタッフが腰を痛めるなどの労災が増加傾向にあることから、介護施設を選びました。

 スライディングボードと呼ばれる器具は、寝たり座ったりしたままで滑らせるようにして高齢者を移動させることができ、スタッフの負担軽減につながります。

 見守りの負担を減らすため、事務室にあるモニターに室内の高齢者の様子をシルエットだけで映す仕組みです。プライバシーの確保と、安全性の確保を両立させる狙いです。

 宮城労働局小宅栄作局長「特に安全に配慮した働きやすい職場環境の整備に努力しているいうことで、こういった取り組みは他の介護施設でも同様に取り組んでいただければと」

 せんだんの杜松本久施設長「介護業界はますます生産性の向上を求められておりますので、柔軟に検討して各種機器を導入しながら施設運営に努めて参りたい」