日本時間11日夜、金融政策のカギを握るアメリカの先月のCPI=消費者物価指数が発表されました。

 2020年中旬ごろからCPIの伸び率が急速に拡大したアメリカ。その後、伸び率は縮小し、去年6月からは3%台で推移。今年5月は3.3%で、6月の市場予想は3.1%でした。

 そして発表された6月のCPIは、3.0%の上昇。市場予想を下回り、3カ月連続で伸び率は縮小しました。

 この発表を受けて、市場ではFRB(連邦準備制度理事会)が9月に利下げをするとの見方が強まり、日米の金利差を意識したドル売り円買いが広がったことで、円相場は1ドル=161円台から一時157円台まで急速に円高が進みました。

三井住友DSアセットマネジメント 市川雅浩氏 「アメリカ株先物の上昇や長期金利低下の動きに比べると、為替の動きはかなり大きいと思われます。従いまして、現段階では推測にすぎませんが、政府・日銀によるドル売り円買いの為替介入が行われた可能性も考えられます」

 急激な円高を受け、日経平均先物は夜間取引で740円値を下げて、4万1630円で取引を終えています。

(「グッド!モーニング」2024年7月12日放送分より)