特定機密を不適切に運用するなどの不祥事が相次ぎ、防衛省が200人を超える処分をしたことについて、自民党の石破元幹事長は規律の徹底と合わせて待遇を見直す必要があるとの考えを示しました。

自民党 石破元幹事長 「もう一度規律の徹底というのは陸海空、内局、トップから第1線に至るまで徹底的にやらなきゃ駄目だと思っています」

 石破元幹事長は「最高の規律が求められるからには最高の栄誉・待遇が与えられなければならない」との考えを示しました。

 また、政府が防衛費の増額を進めるなか、1300億円程度の防衛予算を使い残していたことについて「防衛力整備の在り方を再点検し、予算の執行体制を見直していかなければ納税者に対する責任を果たしたことにならない」と述べ、週明けから党の安全保障調査会で議論する考えを示しました。

 一方、公明党の石井幹事長は一連の不祥事について「極めて遺憾だ」と非難したうえで、実態解明と再発防止に向けて万全の体制を取るよう政府に求めました。

 木原防衛大臣については「まずは再発防止策をしっかりと講じて国民の信頼を取り戻すことが責任の在り方だ」との考えを示しました。

 防衛省では「特定秘密」の不適切な運用や海上自衛隊員による潜水手当の不正受給など不祥事が相次ぎ、延べ220人を一斉に処分する事態となっています。