12日、涙ながらに辞職の意向を示した、兵庫県の片山安孝副知事。

片山副知事 「私も本当に大変申し訳ない…なんで知事を支えられなかったんですかね。ほんまに私は…もう悔しくてしゃあないですよ」

 ことの発端は今年3月、元局長が斎藤元彦知事のパワハラなど「7つの疑惑」を文書で告発したことです。

 これに対し、斎藤知事は「業務時間中なのに嘘八百含めて、文書を作り流す行為は公務員としては失格」と、元局長の告発を「嘘八百」と断罪しました。

 県も、停職3カ月の懲戒処分を下しました。元局長は今月7日、亡くなっていたことが分かりました。自殺とみられています。

■知事が5回の辞職進言を断る

片山副知事 「本当に残念で心からお悔やみ申し上げます。(知事の)パワハラはないと思っているが、厳しい叱責はあったと聞いている。(知事には)コミュニケーション能力も、ちょっと不足か課題があった。このことが現在の混乱を招いているのではないか」

 県政を混乱させたことを辞職の理由として挙げた、副知事。トップの斎藤知事にも一緒に辞めるよう求めたといいますが…。

片山副知事 「過去に4回ですが、きのう(11日)は5回目ですね。『知事もご一緒に退職するお考えはありませんか』と申し上げた。知事は『選挙で県民の負託を受けた身、任期を全うして頑張りたい』と」

 斎藤知事には、先月末から12日までに5回、辞職の進言をしましたが断られたことを明らかにしました。片山副知事の辞意表明を受け、斎藤知事は会見を開きました。

記者 「副知事から『一緒に辞職をしないか』と5回ほど進言されて、改めて振り返って1回も辞職を迷うことはなかったのか」

斎藤知事 「そうですね。私の中では迷うことはなかったです。私の責任の果たし方は日々の業務、日々の施策、一つひとつの施策を着実に進めるのが私の県民への責任の果たし方だ」

(「グッド!モーニング」2024年7月13日放送分より)