14日は活発な梅雨前線が停滞し、九州を中心に大雨になりました。15日午前にかけて山口県を含む九州北部に線状降水帯予測情報が出されています。

■梅雨末期の大雨 九州に

 冠水した道路。まるで川のようです。鹿児島県では住宅の庭でも浸水被害が…。

自宅の庭が浸水した人 「ハウスで園芸の作業をしていた。植物の手入れを。雷がひどかったので一回車の中に避難しようと思った。『あれ?こんなに雨が降っているのかな』と思って周りを見たら、30センチくらい深い所で浸水している状態。そこそこ被害が出ていると思う。残念なことに」

 小さな川に勢いよく流れ込む雨水。川のすぐ上には、住宅や郵便局などが建ち並んでいます。長崎市で14日午前10時ごろ、近隣住民が撮影した映像です。

撮影者 「夜半から強く降ったりやんだり。傘が役に立たない雨。もう目を開けているのが難しいくらい」

 雨水が濁流となって、一気に水かさが増していきます。普段は水位が低く穏やかな川です。

 活発な梅雨前線の影響で、九州は朝から激しい雨が降りました。

 長崎県五島では朝、線状降水帯が発生。五島列島にある福江空港では、線状降水帯によって1時間に85.5ミリと、7月の観測史上1番の猛烈な雨を観測しました。6時間雨量は211ミリで、7月1カ月に降る雨量のおよそ7割が一気に降りました。

 気象庁は線状降水帯による非常に激しい雨が降り続いているとして、午前7時47分に長崎県に対して「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。

 風も強く、傘を差していても冷たい雨が体を打ち付けます。

 3連休の観光にも大きな影響が。佐賀県嬉野市の商店街には人の姿がありません。

 山口県を含む九州北部地方では、15日午前中にかけても線状降水帯が発生する恐れがあり、引き続き警戒が必要です。

 一方、沖縄の那覇市では最高気温が35℃に達し、実に108年ぶりとなる2日連続の猛暑日を記録しました。

 雨が上がった関東では、曇り空でも夏のレジャーを楽しむ人たちがいました。

都内から来た家族 「晴れてくれて良かった。きのうから1時間おきに天気予報を見ていた。この3連休に来ないと、連れて来られないかなと思って」