ルーマニアの駐ロシア公使が北方領土を訪れたという報道を受け、政府はルーマニアに対して「事実なら受け入れられない」と伝えました。

林官房長官 「日本側からはルーマニア側に対しまして、仮に訪問が事実であれば、北方四島に関する我が国の立場から受け入れられないという点は伝達をしております」

 政府はルーマニア側と連絡を取り、事実関係を確認していますが、18日午後4時の時点で「説明は得られていない」ということです。

 林官房長官は「我が国の立場を踏まえて適切に対応する」と改めて強調しました。

 ロシアメディアは12日、リリアナ・ブルダ公使が非公式に国後島と色丹島を観光で訪れ、温泉に入ったなどと報じました。

 また、ブルダ公使はロシアの法律に従って北方領土を訪問したとしています。

 ロシアによる不法占拠が続くなか、第三国の公人が北方領土を訪れるのは異例です。