電車が迫る踏切から高齢女性が救出されました。

 愛知県尾張旭市の踏切。遮断機の向こうに赤い上着の人物がいます。踏切を渡ろうと自転車を押していたという高齢女性。

 遮断機が下り、自転車とともに取り残されてしまいました。

 いつ列車が通過してもおかしくない事態。そこへ1人の女性が駆け寄り、遮断機を持ち上げて高齢女性を踏切から救助しました。

 女性が助け出されて約7秒後には列車が通過していきました。

 高齢女性を救助して表彰されたのはヤマト運輸の配達員・小笠原典子さん(53)です。

ヤマト運輸配達員 小笠原典子さん 「とにかくおばちゃんが(踏切から)早く出て事故にならないように。自分がというのは、その時はあまり考えていなかった」

 脱出に困っている高齢女性を見掛けたので、瞬時に体が動いたといいます。

ヤマト運輸配達員 小笠原典子さん 「(Q.遮断機は重くなかった?)重かったです」 「(Q.日頃の業務で鍛えられている?)多分。同じ53歳よりは力はあると思います」