厚生労働省が2024年度の最低賃金を50円引き上げ、全国平均で時給1054円を目安としたことについて、林官房長官は歓迎したうえで、中小企業の懸念に対しては全力で支援していく考えを示しました。

林官房長官 「賃上げのすそ野を広げ、非正規雇用労働者の方の賃金引き上げや男女間の賃金格差の是正を図るうえで、最低賃金の力強い目安の取りまとめを歓迎したいと思います」

 林長官はパート労働者などの賃上げによる中小零細企業への影響を踏まえ、労務費の価格転嫁や生産性の向上に向けて「政府を挙げて全力で支援する」と強調しました。

 政府は2030年代半ばまでに最低賃金を1500円に引き上げることを目指していて、林長官はより早く目標を達成できるように環境整備に取り組む考えを示しました。