外国為替市場では、日本とアメリカの金融政策の変更により金利の差が縮小するという見方が広がり、1ドル=148円台まで円高が進んでいます。

 円相場は、日本時間の先月31日夜、一時1ドル=149円台とおよそ4カ月ぶりの水準まで上昇し、1日午前も148円台まで円高が進んでいます。

 先月31日、追加の利上げを決めた日本銀行の植田総裁が「年内に追加で利上げする可能性もあり得る」などと発言し、市場ではさらなる利上げ観測が広がりました。

 また、アメリカの中央銀行にあたるFRBのパウエル議長が会見で、9月からの利下げの可能性に言及したことで、日米の金利差縮小をにらんだドル売り円買いが加速しています。

 この円高などを受けて日経平均株価は一時1100円以上値下がりするなど、マーケットが大きく動いています。