外国為替市場で円高が進行し、円相場は一時、1ドル=149円台まで急騰しました。今年3月以来、約4カ月ぶりの円高水準です。

 日本銀行が今月31日に政策金利の引き上げを発表してから2円余り円高が進んだことになります。

 午後に開かれた会見で日銀・植田総裁は「年内にさらに追加で利上げする可能性もあり得る」などと発言しました。

 これが、さらなる利上げに前向きな姿勢と市場で受け止められ、日米の金利差が縮小するとの思惑から急速に円高が進みました。

 また、市場関係者によりますと、これに加えてアメリカで発表された雇用関連の指標が市場予想を下回ったことから、ドル売り・円買いの動きが出たということです。