日本銀行が31日、追加の利上げを決めたことをきっかけに今月1日のマーケットは、円高と株安が加速する大荒れの展開です。

 (経済部・小林里咲記者報告)  一日で4円近い急速な円高を受けて日経平均株価はほぼ全面安の展開です。

 1日の日経平均は一時1300円以上値下がりし、先月31日より1007円安い3万8094円で午前の取引を終えました。

 その大きな要因は円高です。

 外国為替市場では一時、1ドル=148円台とおよそ4カ月半ぶりの水準となり、円安の恩恵を受けていた自動車などの輸出関連株を中心に売られました。

 日本の利上げに対し、アメリカは9月に利下げする可能性を示唆したことから今後の金利差の縮小が意識され、ドルを売って円を買う動きが強まっています。

 市場関係者からは、歴史的な円安は終焉(しゅうえん)を迎えたのではないかという声も上がっています。