旧優生保護法を巡り、国の責任を認める最高裁の違憲判決を受けて原告らは小泉法務大臣と面会し、早期の全面解決を求めました。

 旧優生保護法を巡る裁判の原告らは2日、小泉法務大臣と面会し、係属している裁判の早期和解やまだ声を上げられていない被害者の救済など、全面解決を求める要望書を提出しました。

 仙台市の原告・飯塚淳子さん(仮名)は「私の体を元に戻してほしい。それができないならせめて国に心の底から謝罪をして、心のある解決をしていただきたい」などと訴えました。

 小泉法務大臣は「法務省が負うべき責任は非常に大きなものがあり、改めて真摯に反省する」などと謝罪し、「法務省が先頭に立って差別を根絶できる恒久的な対策を打ち出していく」と強調しました。

 旧優生保護法を巡っては7月31日、東京地裁に係属していた裁判で初めて和解が成立しました。