トラック運転手の時間外労働が制限される2024年問題を見据え、東北の物流拠点として仙台港や仙台空港の活用を促すセミナーが開かれました。

 トラックの輸送力が低下する2024年問題が迫る中、荷主となる企業などに船や飛行機を使った輸送の可能性を考えてもらおうと開かれ、東北から43の企業や団体が参加しました。

 セミナーでは、7月に仙台−台北便の航空貨物の輸出を3年4カ月ぶりに再開した日本通運が講演しました。

 東北の企業が商品を成田空港まで陸送し、台湾に輸出するのに比べ、仙台空港を使うことで輸送時間を最大1日分短縮できるほか、長距離輸送が無い分ドライバーの拘束時間の短縮も見込めるということです。

 関東まで陸送せず仙台港や仙台空港を活用することでトラックの輸送距離を減ら、し二酸化炭素の排出量も削減できます。

 参加者「納品までの時間が減るとか、金額的にコストが抑えられるとかがあるのであれば非常にメリットがあるので、できればそういうところの販路拡大をしていきたなと思っています」

 講演の後には仙台港の視察も行われ、参加者はコンテナの積み下ろし作業や温度調節が可能なコンテナの内部などを見学しました。