13日からお盆期間に入りましたが、南海トラフ地震臨時情報の影響で自粛やキャンセルが広がっています。

 8日、宮崎県の日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生。最大震度6弱を観測し、各地に被害をもたらしました。この地震を受けて気象庁は…。

気象庁地震火山部 束田進也課長 「議論の結果、南海トラフ地震臨時情報・巨大地震注意を発表しております」

 南海トラフでの巨大地震発生の恐れがやや高まったとする、初の「巨大地震注意」を発表。日々の備えの再確認が呼び掛けられ、多くの人が対策に追われました。

 備えあれば憂いなし。一方、「危機意識」の高まりで憂うことも。お盆にもかかわらず、自粛ムードが先行し、人はまばら。宿泊施設では予約キャンセルが相次ぐこととなりました。

べっぴんの湯の宿 丸新荘 松田勝宏代表 「8月になってこの3連休から頑張っていこうと思っていた矢先のことですね」

 宮崎県日南市の「べっぴんの湯の宿 丸新荘」では建物への被害はほとんどないものの、予約者の半分以上がキャンセルに。仕方がないとはいえ、大打撃だといいます。

 さらに、他県からも多くの観光客が訪れる和歌山県白浜町では海水浴場が一時閉鎖に。

大阪からの観光客 「孫も『海、海』って喜んでいたんですけれども、最悪なパターンで」

 「巨大地震注意」の発表を受け、厳しい対応が取られることとなりました。

 そのほか、東海道新幹線や在来線などでは当面の間、一部区間での減速運転や運休という措置も。ただ、実は気象庁の会見では…。

南海トラフ地震評価検討委 平田直会長 「(Q.帰省などは控えたほうがいいという認識でいい?)どこにどういう経路で逃げるかということを再確認していただく必要がある。それがきちんとできていれば、夏休みで海水浴をしていただいても私の個人的な考えは特に問題はないと思います」