台風7号の被害を最小限に抑えようと、宮城県内の農業・漁業関係者も備えを進めています。
利府町で梨園を営む近江貴之さんです。
10種類ほどの梨を育てています。1年間、大切に育ててきた梨。8月末には早生品種の「幸水」や「なつしずく」などの収穫を迎えます。
利府おもて梨園・近江貴之代表「これまで降水量もあってきちんと日照時間もあるので順調に大きくなっている。出来は今のところ期待していてください」
収穫を待ちわびる近江さんですが、台風7号には不安を募らせています。
近江貴之代表「台風5号は雨が強い台風だったのでそんなに影響はなかったが、今回の台風はどうなるか」
収穫間近の梨は強風の影響で落下してしまう恐れがあるため、近江さんは畑の周りに防風ネットを取り付けて対応しています。
近江貴之代表「台風それてくれ、その一心で。1年間かけて育ててようやく秋になる果実なので、1年間の作業を無駄にしないようにしっかりやろうという気持ちで対策をした。ひとつの梨も無駄にならないことを祈っている」
一方、気仙沼市本吉町では、風や波の影響を受けにくい避難港に多くの漁船が停泊している様子が見られました。
沖合のいかだを使う養殖業にとって台風の風や波のうねりは天敵ですが、対策のしようがないといいます。
漁師(ワカメ・ホタテ養殖)「ワカメは終わったので全部いかだはあげてるのでそこまで心配はしてないですね。心配と言えば心配ですけど、対策もなんもできないのでどうしようもないですもんね、こればっかりは」
漁師(ホヤ養殖)「ちょっとまずいかなと。いかだとかが心配ですよね。風が吹けば色々飛ばされたりするし、できればそれて欲しいですよね。直接の影響がないように」