仙台の夏の風物詩、広瀬川灯ろう流しが開催され様々な思いが込められた灯ろうが川面に鮮やかに浮かびました。有料の観覧席が設けられるなど、新たな取り組みが始まっています。

 亡くなった人や先祖を偲ぶ広瀬川灯ろう流しは、広瀬川の宮沢橋周辺で毎年8月20日に開催されていて、今年で35回目を迎えました。

 年々高騰する運営費に充てるため、1口15万円から30万円でメッセージ花火の協賛を初めて募ったほか、有料の観覧席も設置することになりました。

 訪れた人たちは、亡くなった人の冥福や家内安全など様々な思いを灯ろうにつづっていました。

 「義理の母が亡くなったものですから。とても頑張り屋のお義母さんで私も色々な思いがあるのでその思いを込めて」「母親は自分が小学校の頃に早く亡くなってしまったのですけど、いい思い出もたくさんあるしあの世に行っても見守ってくれていると思うので、これから母親の分も長生きしていろいろ頑張れるように努力していきたい」

 会場に近い商店街では、初めて縁日が開催されています。街全体で祭り気分を味わってもらおうと、太白区長町の3つの商店街からなる連合会が開催しました。

 商店街の5店舗の屋台やキッチンカーなどが出店し、ホルモン炒めやサザエのつぼ焼きなどを販売しています。

 子どもたちが射的やヨーヨーつりなどに挑戦し、祭りのにぎやかな雰囲気を楽しんでいました。

 「スーパーボールすくいと射的をしました。射的がやったことなくて難しかった」「ヨーヨー釣り楽しかった」

 抽選会も行われ、参加した子どもたちには駄菓子のほか長町のオリジナルキーホルダーがプレゼントされました。

 長町商店街連合会添田美千代理事「子どもたちに小さい頃、灯ろう流しに行く途中に縁日で遊んでいったなという思い出が作れればいいかなと思い、今回初めて縁日を企画しました」

 縁日は、午後9時まで開催されています。