海水温の上昇など海洋環境の異変が問題となっている中、宮城県は安定的な生産を可能とする陸上養殖の研究施設を石巻市に整備しました。

 石巻市渡波にある宮城県水産技術総合センター内に建設された陸上養殖の研究施設は、延床面積990平方メートルほどで総工費は約9億4800万円です。

 海水温の上昇や風水害などの影響を受けにくく安定した生産が見込める陸上養殖に期待が高まっていて、施設では水温や塩分などを調整できる閉鎖循環式の養殖を研究するほか、現在は北海道からの仕入れに頼っているギンザケの卵を採卵できるよう研究するということです。

 宮城県水産林政部中村彰宏部長「漁業者の皆様の経営安定について、この陸上養殖研究施設を契機に宮城県として維持すべく取り組んでまいりたいと思っております」