関東でまた激しい雨です。今年一番の雨を観測した千葉では冠水被害が相次ぎました。

■道路が川のように…車立ち往生

 千葉県市原市にある駅から伸びる通勤・通学路。3日朝、見慣れた景色は一変していました。

 冠水した道を自転車で進む人々。ひざまであふれた水を、かき分けながら進みます。

撮影者 「6時くらい、雷がドーンとなった時に子どもが泣いて起きて、その時に外の様子を見たら結構な雨が降っていて。その時は冠水状態ではなかったのでもうちょっとひと眠りしようかと。また1時間ちょっとして目覚めたらすごい状態になっていた。室外機が水没したので、しばらくエアコンが利かない状態」 「全然動けない。どうしよう」

 見渡す限り川のようになった道路。車が放置されています。

 千葉県内では9月の観測史上最大の雨を記録するなど非常に激しい雨を観測しました。

 この雨、秋雨前線が南下し、湿った空気が流れ込んだ影響で千葉周辺に活発な雨雲が掛かり続けたためです。

 雨雲は、各地で排水が追い付かないほどの雨を降らせました。トラックも立ち往生したそうです。

■住宅に迫る土砂 道路崩落も

 被害は冠水だけにとどまりません。

 千葉市緑区。草木が生い茂っていた道路ののり面がごっそり削り取られています。ガードレールの根元も、あらわになるほど土砂が崩れました。

 千葉市中央区でも土砂が崩れ、住宅のわきまで押し寄せています。

近隣住民 「朝方、大雨で斜面から水が湧き出ていて、そのままにしていたら土砂が一気に出て、この有り様」

 千葉市や市原市などでは、警戒レベル4の「避難指示」が出されました。

 関東では4日にかけ大気の状態が不安定な状態が続き、激しい雷雨や土砂災害に警戒が必要です。