自民党の総裁選を巡り、4日午後に茂木幹事長が正式に出馬表明します。

 (政治部・笠井美来記者報告)  正式に出馬表明するのは茂木氏で5人目です。

 本人は周囲に「支援する議員が50人は集まっている」と話すなど、自信を見せています。

 総裁選の期間中は、幹事長としての権限を総裁の岸田総理に移行する考えです。

 茂木氏は、かねてから「総理になってやりたい仕事がある」と強い意欲をにじませていて、地方視察や派閥の若手との会合を重ね、票固めを進めてきました。

 周辺の議員は「相当緻密(ちみつ)に計算してきている」と話しています。

 4日朝も、早速YouTubeチャンネルを開設して動画をアップするなど、SNS戦略にも余念がありません。

 会見では、経済再生や地方の活性化などの政策を訴え、これまで経済産業大臣や外務大臣を務めた経験をもとに「安定感」をアピールしたい考えです。

 ただ、「選挙の顔」を選ぶ人気投票という形になるなかで、刷新感や知名度が課題です。

 世論調査では、石破氏や小泉氏に圧倒的な差をつけられていて、「地方票はほとんどとれないんじゃないか」との指摘も出ています。

 まずは決選投票に残れるかが焦点ですが、陣営からは「小泉さんと戦って惨敗すれば目も当てられない。何とか3位に入って閣僚を狙う手もある」との声も聞こえてきます。